東京ではプログラミング教室が数年前から活況のようで、関西でも3~5年ほど遅れてプログラミング熱が盛り上がっています。パソコンを学びたい、プログラミング授業が取り入れられるので、その前に対策をしたいというニーズが保護者の方にも高いようです。
ただ、プログラミング教室でもパソコン教室でも、発達障害のあるお子様はついてくのが難しいこともしばしばあります。その場合、放課後等デイサービスでパソコンやプログラミングを学ぶというのも一つの方法でしょう。
プログラミング教室との違い
そもそもどうしてパソコン教室では発達障害のある子どもたちはついていけなくなるのでしょうか?そこには一般的な学校やスクールと同じ「カリキュラムを同じ進度でこなす」という体系にポイントがあります。表にしてしまうと、次のような内容になります。
プログラミング教室 | 放課後等デイサービス |
進捗は周りに合わせる | その子に合わせた進捗 |
集中力がないとついていけない | 集中力に合わせて休憩を入れる |
プログラミングだけを学びに行く | プログラミング以外のことも学べる |
例えば授業の進み具合について、周りと同じ進度で進まなければいけないところがほとんどです。遅れた子に合わせて特別な配慮をしてくれる教室はごく少数でしょう。一方で放課後等デイサービスの場合は個別か小集団で行い、その子どもの進度に合わせてプログラミングを学ぶことができます。
もちろん、一般の教室よりもゆっくりになりますが、それでも着実に学びたいというお子様には向いているといえます。休憩も適宜挟んでいきますし、10分くらいで別のことを行って、興味関心の集中を少しずつ伸ばしていくといった方法も取られます。
また、放課後等デイサービスのいいところはプログラミング以外が学べるところです。パソコンやタブレットのプログラミング以外にもボードゲームやカードゲームで遊ぶこともできますし、宿題をすることもできますし、将来の進路についての相談などもできます。
専門性では民間のプログラミング教室のほうが優れているとは思いますが、幅の広さや柔軟性は放課後等デイサービスで学ぶほうが優れているでしょう。
プログラミングだけでは食べていけない
ディープレイスでは大阪市内・市外問わず、プログラミングやパソコンのスキルを身に着けてほしいという保護者の方から問い合わせをいただきます。確かにプログラミングやパソコンスキルというのはあるに越したことはないでしょう。しかしそれだけでは食べていくのは難しいのが現実でもあります。
プログラマーの世界もホームページ制作の世界も、上から順番に仕事が降ってくるようなことはほとんどありません。ある会社ではデザインもしなければならないでしょうし、ある会社ではお客さんと打ち合わせを重ねないといけないこともあります。
またSIerやSESのような仕事であっても、面接をクリアしないといけませんし、一緒に働く他の仲間とコミュニケーションを取らなければいけません。結果的に、プログラミングやパソコンスキルに加えてソーシャルスキルはどうしても必要なのです。
「生きる力」も一緒に学びませんか?
一般のパソコン教室・プログラミング教室ではできないことが放課後等デイサービスではできるのは間違いありません。ぜひ生きる力と共にパソコンスキル・プログラミングスキルを身につけてみませんか?